最近、よく耳にする「教科横断…」。いったいどう進めればいいのか…という疑問を持ったことをはありませんか?ちなみにわたくしは音楽の教員なので、音楽の視点から教科横断型教育を考えてみました。
音楽科はいつも、他の教科とコラボレーションできたらいいなと思っています。その理由は、週に1時間しかないから… その週1回の授業する中で、基礎的なことや周辺の事項をもし生徒が身に着けていたらいいなと思っています。まずは、共通性を挙げてみます。
国語は、音楽の構成と文の構成は作文をしたり、枠組みにしながら読んだり(聴いたり)するのにぴったり当てはまると思います。また、詩、韻を踏むなどの共通点があります。
続いて、英語(外国語)は、外国の歌とフォニックスやリズム感。または歌詞や情景描写などの詩や文とを日本語にしてみる。また、感想を自分のトピックにして、英文にするなどの取り組み方ができると思います。
数学では、音律や調整とHZやセントの計算。楽器の長さと音の高さの比率など。現在は、音の高さや音量をグラフで表すなど、音を可視化しているツールがたくさんあるので、それらを使って、数値で表現するなどの学習ができると思います。また、探求という意味では、音の混ざり具合と心理的な音の聞方なども数学的な見地から割合として見ることもできます。
社会は最も相性がいい教科だと思います。音楽の歴史と時代背景、作曲家の国と音楽のスタイル、民族と音楽の関係、楽器の歴史、社会と音楽の仕組み、または音楽から見る社会構造などです。
理科は、中学生ではモノコードを使い、振幅の関係で音が高くなったり大きくなったりすることを学びます。倍音という自然現象も理科の分野に入るのではないかと思います。音の聞こえ方と心理、環境と音楽、温度や湿度と音楽などいろいろな自然現象としてとらえる音はとても面白いと思います。また、サウンドスケープも、自然を探そうと同時にすると面白いと思います。
体育は、リズムの取り方、音楽とダンスなどはまさに同じ教科ともいえるでしょう。また、指揮の表現もまさに体育です。また音楽と環境、心理なども保険の分野に入るのではないかと思います。
つづいて、美術。美術は舞台芸術をはじめ、音楽と美術は一心同体の教科だと思います。バロック様式やアラベスクなど記号や文様などと音楽の構造、印象派の音楽に見られる色彩感と音楽、合科的な意味合いでいうと、音楽を色で表すなどです。
技術は、音楽の構造はプログラミング教育のアルゴリズムの組み方がよく似ています。また、情報教育としてのDTMやパソコンの使い方、著作物に関することも共通の部分ですね。
最後に家庭科は、福祉の面でいうと音楽療法やレクリエーション活動、保育や高齢者施設へのアウトリーチ、心理学なども関係していると思います。もう少しマニアックなことでいうと、音楽をつくることと料理を作ることはよく似ていると本当によく言われます。混ざり具合とか。
ぜひ、声掛けをして、教科横断的な学習をしてみてください。
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