最近、よく耳にする「教科横断…」。いったいどう進めればいいのか…という疑問を持ったことをはありませんか?ちなみにわたくしは音楽の教員なので、音楽の視点から教科横断型教育を考えてみました。
中学生の音楽というと、「何を勉強したらいいのかわからない」といったことをよく聞きます。その一番の理由は「音楽という教科が自由度が高いということにある」といことだと思います。教科横断型というと何か、軸となるものがいると思いますが、音楽を中心に考えてみましょう。
まずは具体例から考えてみます。まずは、ベートーベン作曲の交響曲第5番「運命」から考えてみましょう。
音楽科から広げてみると、例えば、1800年代のドイツのこと、オーケストラ、ベートーベン、ソナタ形式、など多くのことをこの教材は教えてくれます。
教科横断型ということで、中学校の各教科で広げてみます。国語では、「ソナタ形式で小説を書いてみる。」というのはどうでしょうか。2つの主題(2人の異なる主人公)が、展開され(心の葛藤があり)、もう一度2つの主題(2人の主人公)にフォーカスが絞られ、その時にどのような変化の工夫があるのかなどを考えると、面白いと思います
数学では、オーケストラの楽器は、弦楽器、木管楽器、金管楽器、打楽器とそれぞれの楽器に大きさがあります。楽器の構造と音楽の音の高さなど数値で表してみると面白いかもしれません。
外国語では、楽器の名前や感想を英語で書いてみるの面白いかもしれません。自分の自己紹介として、まず日本語で感想を書いて、それを英文にし、添削しながら、文章力を鍛えるというのも財産になると思います。
理科では、数学と同様に音楽の楽器の大きさと、音の高さを数値で表してみましょう。また、この時はベートーベンがピアノが得意だったという逸話から、ピアノを題材に持ってくるのもいいかもしれません。
社会では、1800年代のドイツのこと(ヨーロッパ)のこと
技術では、ソナタ形式の枠を使って、HTMLの構造を考えてみるとか、作曲や編曲を通してパソコンの使い方などを伝えられるかもしれません。
体育では、体の動かし方として、特にここでは指揮の運動のことをを伝えられるでしょう。
これらを見て、いかに音楽という教科が、他の教科と横断的に学習を進められるかが分かったと思います。
これから、音楽の題材を中心にいろいろな視点で作ってみたいと思いますので、ぜひ、どこかで一緒にやってみませんか。
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