探究学習の方法の提案

 各中学校で、探究学習についてどのようにして進めようかと議論になっている最中だと思います。「取り組み」をベースにするか、「スキル」をベースにするか… 

 今回は、「スキル」をベースに探究学習の進め方を考えてみます。

 探究学習に必要な「スキル」を、0:探究とは、1:テーマ、2:課題・ニーズ、3:自己理解、4:計画、5:考察、6:検証・体験 7:表現 8:自己評価 に分けます。おそらく、これらを循環させながら、階層をあげていくイメージで設定します。各学校の活動が、この後に、並べる:「」のひとつひとつに触れられるようは形で取り組まれることをイメージしています。

0:探究とは・・・探究についてのイメージを共有します。0-1:「探究の全体像(見る、聴く、体験する)などのインプットに関すること」、0-2:「考えを深めたり展開したりするなど自分や他人とのシェアや記録に関すること」、0-3:「(中間)発表や、レポート作成などのアウトプットに関すること」などについて考える時間を取る必要があると思います。

1:テーマ・・・自分のテーマを決めます。おそらくこれが一番難題だと思います。最初に設定しても変わったり、決まらなかったりすると思います。自分の興味や、課題と感じていることから始めないといけませんが、学校では「探究する」ということが先に決まってしまっています。具体的には、自分の興味関心があるものや、課題と感じるものを1-1:「広げる時間」、1-2:「先行研究」などを見る時間、1-3「テーマを絞る」時間などが必要になります。

2:課題・ニーズ・・・テーマがある程度絞られた状態で、その周りにある課題について「思考を広げる」「絞る」「解決の方法を考える」「仮説を立てる」「事例研究」「フレームワーク」。

3:自己理解・・・探究学習をしながら自己理解をしていきます。「どんな人になりたいか」「自分の思考のくせや方向性を考える」「モデリング」の時間を取ります。

4:計画・・・「することを分けて、並べる時間」「活動を実現可能な日にちと照らし合わせる」「自己評価の設定」などの時間を取ります。

5:考察・・・「考察の方法」「フレームワーク」

6:検証・体験・・・「体験活動」

7:表現・・・「レポートの形にする」「グラフの使い方」「ポスターセッションなどの発表の形式」

8:自己評価・・・「自分のポートフォリオの整理」「まとめシートなどの記入」

このように、「スキル」をベースにすると一斉に探究活動ができるのではないかと思います。

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